FC2ブログ

    記録帳

    気になることを記録
    記録帳 TOP  >  工学 >  常陽 高速増殖実験炉における事故について

    常陽 高速増殖実験炉における事故について



    常陽は茨城県大洗町にある熱出力14万キロワットの実験炉です。
    発電設備は備えていないそうです。
    将来の高速増殖炉用燃料や材料の開発のための照射試験用原子炉です。

    常陽の炉心は、もんじゅと同じ六角形の燃料集合体85体で構成されている。
    照射試験は、炉心のど真ん中を含む6ヶ所で行えるようになっています。

    高速増殖実験炉「常陽」の事故とその重大性  小林圭二(元京都大学原子炉実験所講師)
    の資料によると

    2007年5月の定期検査時に事故が起こりました。
    MARICO-2と呼ばれる照射試験用実験装置を抜き、MARICO-2を切り離し、移動装置だけ
    元の位置に戻したとき、移動装置の移動によってMARICO-2の上部が引きちぎられて
    しまいました。MARICO-2はラックの上へ9センチもはみ出し、その突起物が、移動装置
    の移動にともないラック上を通過した炉心上部機構にぶつかり、炉心上部機構の下面を
    破損させてしまったという内容です。

    驚くのは、この事故に気づいたのが6ヶ月後だったということです。

    この事故に気がつかなかった理由として、ナトリウムが水とちがって不透明なこと
    が基本的要因となっているそうです。その不透明さが、破損の調査自体も大変困難にしました。
    破損部を探査するためには、原子炉容器内のナトリウム液位を、炉心上面が裸になるまで下げなけ
    ればならず。炉心上面と炉心上部機構の間はわずか7センチだ。炉心上部機構の下面を調査する
    には、その隙間へ上向きの観察・撮影機器を差し込み、原子炉容器外から遠隔操作できる特殊な
    取扱装置を開発しなければならなりませんでした。

    当時の学会の発表では、何とその装置の開発と模擬テストを報告するものだったそうです。
    恐ろしい「すり替え」技術です。

    また、この事故で問題視されるのが
    ・制御棒をスムーズに動かす案内管の破損
    ・原子炉容器内に散乱された固定ピン6本の行方
    があげられています。

    同様の事故が「もんじゅ」で起こった場合。
    もんじゅでは究極の事故=炉心崩壊事故対策として、ナトリウム液位を炉心上面が見える
    ところまで下げられない構造になっているため、破損を見つけること自体できない。
    という構造的な問題があるそうです。

    修理には2年~ 4年、40億円~100億円の費用がかかると言われている。
    こんな原発が実用になるはずがない。
    と小林圭二(元京都大学原子炉実験所講師)さんは締めくくっています。

    関連記事

    [ 2011年04月17日 18:50 ] カテゴリ:工学 | TB(0) | CM(1)
    常陽高速増殖炉のニュース
    常陽高速増殖炉のニュース

    http://ggtms.com/p/gpjyoyo.html

    活用いただければ幸いです。
    [ 2011/07/16 07:16 ] [ 編集 ]
    コメントの投稿












    管理者にだけ表示を許可する
    トラックバック
    この記事のトラックバックURL

    スポンサーリンク
    記事情報
    スポンサーリンク2

    全記事表示リンク
    Tree-CATEGORY
    カウンター
    ad3
    スポンサードリンク